樋口陽一
Ⅲ,1996~2024年(上智大学、早稲田大学時代、及び退職後)
以下のリストは原則として、作成者(管理人)が現物を直接確認したもののみ掲載しています。従ってほぼ全てのものの現物またはコピーを手元に所持しています。
2020年に新たに確認して追加したものには、

のマークが付いています。
★は古稀論集の「研究教育活動の概略」欄に載っているもの、☆は載っていないもの。
●はその後樋口教授の単著に(広い意味で)収録されたもの、○はされていないもの。
組み合わせとしては「★●」及び「☆○」が一般的ですが、樋口教授の単著に収録されていないものを渉猟される際にはまず「★○」の組み合わせのものから当たられることをお勧めします。
この記号は古稀論集が刊行された2004年までのリストに付してあります。
<対談、鼎談、座談><インタビュー><書評><判例評釈>
[1996]
☆○「一国憲法主義」を超えて-国際憲法学会東京大会のうちそと(特集 憲法と日本人) 軍縮問題資料2月号
★●「知」の賢慮に向けて-知とモラル、そして知のモラル 小林康夫、船曳建夫編『知のモラル』東京大学出版会④ [新装版2023] →≪復権≫
※
☆○一言(執筆者紹介) 同上
☆○「憲法判例」を考える-三つのパラドックスを手がかりに C①-2『憲法の基本判例 第2版』④
日本国憲法50年の歩み(特集 日本国憲法50年の軌跡と展望) +芦部信喜、佐藤功、高橋和之 ジュリスト5月1・15日合併号
☆○前文の「原理」に世界史的意味-憲法50年(樋口陽一氏に聞く) 朝日新聞5月2日夕刊
☆○国会 序説 阿部照哉、他編『憲法(4)統治機構 第3版』有斐閣(双書)①
☆○国会の地位 同上
☆○バランスのとれた解決のために。-法律学の魅力? 『法律学がわかる。-AERA Mook16』朝日新聞社(「学問がわかる」シリーズ16)⑩
★●建設の学としての憲法学と批判理論としての憲法学-「学説と環境」という見地から 法律時報5月号 →≪復権≫
☆●「三教授批評」の眼力 『月報10-丸山眞男集第十巻』岩波書店 →≪復権≫≪加藤・丸山≫
★●比較憲法類型論の今後-50年をふり返って D⑯『憲法理論の50年』 →≪復権≫
★●自由な民主的基本秩序の保障と政党の禁止-ドイツ共産党(KPD)違憲判決 ドイツ憲法判例研究会編『ドイツの憲法判例』信山社② →≪復権≫
☆○「戦後」の原点と現点-憲法の観点から<講演> 龍谷法学28巻4号
☆○“解放としての戦後”を考える-司馬さんの「日本近代」観によせて 世界へ未来へ-9条連ニュースNo.20
☆○戦後五〇年と憲法 日本弁護士連合会編『日弁連研修叢書 現代法律実務の諸問題 平成7年度版』第一法規出版 =1995年8月25日、ホテル・メトロポリタン仙台「平成7年度特別研修」における講演
☆●故・祖川武夫先生への惜別 ジュリスト8月1・15日合併号 →石本泰雄、小田滋編集代表『国際法と戦争違法化-祖川武夫論文集』信山社、2004
→≪時代≫
☆○憲法公布50年-識見と良心で国民に語りかけよ 毎日新聞大阪版11月3日朝刊
※この論考の最後に樋口教授が受け取った司馬遼太郎氏からの私信の一節が引用されていますが、日本経済新聞1996年4月16日夕刊の<鐘>欄にて、その一節が紹介されています。
[1997]
☆○「市民」と歩む地方自治-本当の「公共」手探り 河北新報1月3日朝刊
★●日本の人権保障の到達点と今後の課題-二つの判決を手がかりに 田村武夫、青木宏治、大内典昭編『憲法の二十一世紀的展開』明石書店④、『定本・憲法の二十一世紀的展開-針生誠吉先生古稀記念論文集』同⑦ →≪復権≫ =前者は後者の普及版として、後者から以下にある「座談会」、及び「針生誠吉先生略歴・主要著作目録」が割愛されたもの。刊行は前者が約3か月早い。
針生誠吉先生の人と学問 +針生誠吉、兼子仁、吉村幸夫、田村武夫、青木宏治、大内典昭 『定本・憲法の21世紀的展開-針生誠吉先生古稀記念論文集』明石書店⑦ =1996年年7月23日収録
☆○「国際貢献」と日本国憲法 社会正義16号(上智大学)
☆●文庫版を出すにあたって B⑩-2『「日本国憲法」を読み直す』講談社文庫①
☆○春季研究集会シンポジウムのまとめ(第1部「憲法問題」を問い直す) +長岡徹、横田耕一、他 全国憲法研究会編『憲法問題 8号(特集 日本国憲法50年の歴史と課題)』三省堂⑤
☆○秋季研究総会シンポジウムのまとめ(第2部戦後憲法学の理論・方法論の検討を通して) +清水睦、石川健治、他 同上
☆○法律学をどう学ぶか-「いかに」と「なぜ」の間<講演> 専修法学論集70号⑦
☆○<民主主義>から<立憲主義>へ?-憲法学にとっての「日本社会と民主主義」 法の科学26号⑦ =1996年10月20日、専修大学、民科法律部会五〇周年記念学術シンポジウム
☆○二つの「戦後」と憲法制定-そのなかで日本国憲法は?(特集 日本国憲法の全体像) 法学教室4月号
ヨーロッパの人権、アジアの人権、そして日本 +村井吉敬 破防法研究会編『憲法-ムック・コンドルNo.5』アール企画
★●「近代的思惟」と立憲主義-「丸山眞男」とともに戦後憲法史を考える D⑰『日本国憲法50年と私』 →≪復権≫
☆○時代を「読む」ということ-「時代を読む」を語る 本の窓5月号 =B⑫の紹介
☆○祖川先生への手紙 東北大学法学部同窓会会報第24号 →石本泰雄、小田滋編集代表『国際法と戦争違法化-祖川武夫論文集』信山社、2004
☆○国際交流への江草基金の寄与 松尾浩也編集代表『斐然十年-江草基金のあゆみ』財団法人社会科学国際交流江草基金
☆○ナガサキで読む憲法50年のメッセージ(’96科学と平和国際週間・平和文化講演会) 平和文化研究19・20集合併号(長崎総合科学大学)
☆○50年目の改憲論を考える 『ハンドブック 新ガイドラインって何だ?』別冊世界
☆○節目ごとに報道の立場検証を(針路は-紙面審議委員の意見) 朝日新聞10月15日朝刊 =朝日新聞社社長の諮問機関「紙面審議会」第8~9期会長
☆○地方紙の役割と未来(第50回新聞大会) 河北新報10月16日朝刊
☆○新憲法と戦後50年を顧みて FUKUOKA UNESCO33号
日本の近現代化をめぐって 日・独近代化の視点から-明治憲法と新憲法の比較から<討議> +升味準之輔、Earnst Lokowandt、石村善治 同上
☆○憲法五〇年と教育の課題(第28回大会記念講演) 未来をひらく教育110号 →全国民主主義教育研究会編『現代教育の思想水脈』同時代社、2010
☆○加藤周一著『羊の歌』(岩波新書「私が薦めるこの1冊」) 図書臨時増刊-岩波新書創刊60年記念(584号)※
※三浦信孝「まえがき」三浦信孝、鷲巣力編『加藤周一を21世紀に引き継ぐために-加藤周一生誕百年記念国際シンポジウム講演録』水声社、2020、のエピグラフにこの文章の前半が用いられています。
[1998]
「和の精神」超えた規範を-違憲審査制度の現在と未来(国際シンポ) +アントニン・スカリア、ユルゲン・キューリンク 朝日新聞1月9日朝刊 =1997年12月22日、大阪国際交流センター
☆○運用には世論の熟成必要<基調講演> 同上
☆○人権の普遍性と文化の多様性-日本から何を発信するか 人権新聞1月25日号 =1997年11月21日、青学会館4階クリノン、「自由人権協会創立50周年記念講演」
★●批判的普遍主義の擁護-文化の多元性に対面する人権概念(シンポジウム 非西欧諸国における人権概念の受容と変容 総論) 比較法研究59号② →≪復権≫ =1997年6月8日、青山学院大学、比較法学会第60回総会第2日
☆○私たちにとって日本国憲法とは-これまでの五〇年とこれからの五〇年(平成九年度憲法講演会) 会報司法の窓第89号(東京司法書士会)
★●立憲主義展開史にとっての一九四六年平和主義憲法-継承と断絶 D⑱『恒久世界平和のために』⑤ →≪復権≫
☆○“The 1946 Pacifism Constitution in the History of the Constitutionalism’s Development
: Succession and Disssociation”(English Translation of the Summaries In Quest of the World Peace for All Time-Proposals based on the Constitution of Japan) 同上
★●Nationなき国家-ヨーロッパの統合と「国家」の再定位のこころみ 北村一郎編集代表『現代ヨーロッパ法の展望』東京大学出版会③ →≪復権≫
☆○広瀬川とセーヌ河のあいだ 宙(おおぞら)-東北大学出版会会報3号 →『宙-東北大学出版会創立10周年記念誌』東北大学出版会、2006
☆○「近代国民国家」再考-「人」権の前提としての(国家と自由 憲法学の可能性1) 法律時報5月号
☆○確かなものを求めて(日本国憲法 区切りの年を越えて) 毎日新聞5月3日朝刊
☆○基調講演-ラモス・ホルタ新年平和講演会より(第25回宮城教弘研究助成金贈呈式記念講演)『現代を如何に生きるか-研究助成金贈呈式記念講演集 第六集』五協商事 =1997年1月7日
☆○基調講演(第四部 違憲審査制度の現在と未来) 大阪弁護士会編『主権を市民に-憲法とともに歩む』花伝社⑤
パネルディスカッション(第四部 違憲審査制度の現在と未来) +アントニン・スカリア、ユルゲン・キューリンク 同上
不動産所有権の現代的課題-第5回日仏法学共同研究集会 +大村敦志、鎌田薫、北村一郎、久保茂樹、瀬川信久、滝沢正、原田純孝、星野英一、山野目章夫、吉田克己 ジュリスト6月1日号
☆○「裁判官の市民的自由」とは-異論にどう知見披露 河北新報6月20日朝刊
☆○「戦前」をどうとらえるか 世界へ未来へ-9条連ニュースNo.42
☆○ジャック・ロベール「一九九五年フランス大統領選挙(政治状況)」 日仏法学21号⑨ =1995年9月19日、日仏会館、連続講演会「現代フランス法の展望」現代フランス法週間講演集
国際協力-アジア・太平洋地域と日本<パネルディスカッション> +ギー・アグニエル、ローレンス・W・ビーア、金哲洙、武者小路公秀 上智大学社会正義研究所、国際基督教大学社会科学研究所編『国際協力と日本国憲法-21世紀への日本の選択』現代人文社⑪ =1997年12月7日、第17回国際シンポジウム「国際協力と日本国憲法」
☆○「国家」の不在と過剰-一九九八年8・15集会「歴史の記憶と忘却-いま自らの8・15を問う」 国民文化463号
★○第4章国会[概説] B⑫『憲法Ⅲ』(注解法律学全集3)
★○第41条~第64条 同上
☆○人権 廣松渉、他編『岩波哲学・思想事典』岩波書店
☆○日本国憲法 同上
[1999]
☆○デモクラシーの国際協力(夕食会講演) 学士会会報1999-I(822号)① =1998年9月10日
☆○「違憲審査革命」と日本 B⑪-2『憲法判例を読みなおす 改訂版』
☆○個人の尊厳と社会的権力 同上
☆○信教の自由と政教分離 同上
☆○思想・表現の自由 同上
☆○学問の自由と知の倫理(大学院入学式学術講演会) 上智大学通信225号④
☆○九条は戦後日本の安全弁(憲法を考える) 朝日新聞4月30日朝刊
☆○巻頭言 社会正義18号
☆○21世紀における日本の役割 同上
☆○教科書「らしさ」と「らしくなさ」-『憲法』改訂版によせて 創文5月号 =A⑫-2の紹介
☆○人権の普遍性と文化の多元性 D⑲『人権は「普遍」なのか』⑤ =1998年12月11日、日仏会館「世界人権宣言50周年記念シンポジウム」2日目
☆○おわりに 同上
平和な世界へ-私たちの進む道は? +貫戸朋子、屋良朝博、宮内ひろみ 婦人之友8月号
☆○洋魂和才(私のきもの世界) 家庭画報特選きものサロン’99秋号(世界文化社)⑩ =「お謡の恩師の形見、女物の染め縞。」を着用された写真も併せて掲載。
☆●芦部信喜先生の逝去を悼む 公法研究61号⑩
→≪時代≫
☆○「カサブランカ」と国家 世界へ未来へ-9条連ニュースNo.58
★●マイノリティの憲法上の権利-地域的分権を含む 法律時報11月号 →≪復権≫
☆○現代の改憲論と有事法制<インタビュー> 世界11月号
☆○井上ひさしと憲法 今村忠純編『井上ひさしの宇宙-国文学解釈と鑑賞別冊』至文堂
芦部信喜先生の人間と学問(特集 芦部憲法学の軌跡と課題) +奥平康弘、塩野宏、園部逸夫、戸波江二 ジュリスト12月15日号
[2000]
☆○ひとつの世代の挑戦-「国境なき医師団」にノーベル平和賞 婦人之友1月号
★○二十一世紀日本國憲法與人権-從國際社會觀點思考(陳秀峰譯) 月旦法學雑誌No.56-The Taiwan Law Review 2000.JANUARY① =1999年10月31日、台北における台湾法学会主催の研究集会での日本語による報告の中国語訳
☆○憲法調査会、どう議論すべきか<論壇> 朝日新聞1月13日朝刊
☆○高校共学問題大いに議論を(声の交差点) 河北新報1月19日朝刊
※
☆○夢のなかの改憲論 岩波書店編集部編『これからどうなる21-予測・主張・夢』岩波書店①
☆○序章 憲法を学ぶにあたって C②-2『ホーンブック憲法 改訂版』④
☆○終章 結びにかえて 同上
☆○国民に判断材料を(憲法調査会2カ月) 朝日新聞3月28日朝刊
☆○マイノリティの権利についての国際学会 社会正義19号
☆○任務を終って<巻頭言> 同上
☆○「近代」への懐疑と法・法学 『変容する世界と法の精神-21世紀における法学の役割(東北大学外部評価報告書)』 =1999年10月15日、仙台国際ホテル平成の間、「東北大学法学部50周年記念シンポジウム」における講演。小田滋教授による講演、藤田宙靖教授によるコメントも併せて収録
※※
★●高見勝利著『宮沢俊義の憲法学史的研究』 法学教室4月号 →≪作為≫
☆○民主主義から立憲主義へ-議会権力の制限を裁判所に託す(憲法再考 上) 東京新聞5月1日夕刊、中日新聞6月6日夕刊
☆○戦後民主主義と憲法を「保守」する勇気-「空気の恐ろしさ」に抗して(特集 21世紀を拓く平和憲法) 軍縮問題資料5月号
☆○開会の辞 D⑳『グローバライゼーション』
☆○法学の見地から(パネルディスカッション「二十一世紀の国際共同体・人間の安全保障-共生をめざして」) 同上
☆○自分に言いきかせていること 旬刊CAMPUS NOW-早稲田大学広報2715号(新任教員・新入職員紹介号)
※※※
☆○「個人」と「連帯」-フランスの友人たちへの手紙 世界へ未来へ-9条連ニュースNo.66
☆○「人道的介入」は“正しい戦争”なのか-試練に立つ平和主義 『国連・憲法問題研究会報告第20集』国連・憲法問題研究会 =2000年2月4日の講演会の記録、「質疑応答」あり
☆○改憲問題を考える学生諸君に(特集 憲法を論ずる) 法学セミナー8月号
☆○近代憲法における公共(土木学会仙台宣言特集)<インタビュー> 土木学会誌9月号
☆○かいせつ 藤田宙靖、藤田紀子著『広瀬川を望む丘にて』有斐閣学術センター →東北大学法学部同窓会会報第30号、2003
☆○二十一世紀の国際社会と憲法理念<講演> 企業法研究12号(名古屋経済大学)③ =平成11年10月27日、名鉄グランドホテル松の間、法学部国際関係法学科・企業法制研究所創立一〇周年記念講演会
★●主権=「ラスト・ワード」と裁判 山形大学法政論集18号 →≪復権≫
★●西欧憲法学の相互認識-「主権と自由」を素材として 『二一世紀の立憲主義 現代憲法の歴史と課題-杉原泰雄先生古稀記念論文集』勁草書房⑥ →≪復権≫
☆○公務員の「政治的行為」と刑罰-猿払事件上告審(最高裁昭和四九年一一月六日大法廷判決) 芦部信喜、他編『憲法判例百選Ⅰ 第4版』別冊ジュリスト154⑨
☆○憲法と日本人-現在の改憲論議に欠けているもの(私の生き方第347回) 公研11月号
★●清宮四郎著『国家作用の理論』(有斐閣の20世紀の名著五〇選) 書斎の窓12月号 →≪作為≫
★●“コオル(Corps)としての司法”と立憲主義 『法社会学53号-司法改革の視点』有斐閣⑫ →≪復権≫ =2000年5月12日、大阪市立大学、日本法社会学会2000年度学術大会第2日「ミニ・シンポジウムⅣ 現代司法の理念と司法改革」での報告
※※※※
※新聞のいわゆる投書欄に一読者の立場で投稿。翌日の同紙朝刊1面コラム「河北春秋」欄はこの投書がテーマ。
※※この中に「藤田(宙靖)教授は……30年ほど前、樋口、藤田論争という小さなやりとりがありまして、これをつい二、三日前、ある大学の若い学者が取り上げてくださって、その抜き刷りをいただいております。」とありますが、これは山崎友也「憲法の最高法規性(2・完)-実体法と手続法の狭間で」北大法学論集50巻3号、1999年9月発行、→同『憲法の最高法規性と基本権』信山社、2019、と思われます。
※※※初出時には特に題がないので、この題は『Ludo ergo sum bis』に収録された際のものです。
同号の表紙は同年4月3日の新任教員辞令交付式での集合写真で、樋口教授は最前列中央の奥島孝康総長(当時)の隣にいます。さらにその隣は戒能道厚教授です。
※※※※この論考を検討したものとして、山元一「「コオルとしての司法」をめぐる一考察」『憲法論集-樋口陽一先生古稀記念』創文社、2004 →同『現代フランス憲法理論』信山社、2014
[2001]
社会の基本法と国家の基本法(特集 世紀の転換点に憲法を考える) +星野英一 ジュリスト1月1・15日合併号
☆○「公共」と「市民」-「都市」について考える<特別講演>(平成12年度土木学会全国大会報告) 土木学会誌1月号
★●近代理性主義擁護の最後のモヒカン?-憲法学にとっての二十世紀 法律時報1月号 →≪復権≫
☆○日向康著『オレンジ色の斜光』-現実と仮構の時間交錯 河北新報1月21日朝刊
☆○比較憲法のすすめ D⑧-4『解説世界憲法集 第4版』
☆○極東国際軍事裁判と井上ひさし 『「夢の裂け目」(井上ひさし作、新国立劇場)プログラム』
☆○「軽さ」に流されないで(2000年度新任教員挨拶)
Themis-早稲田大学法学部報20号③
☆○バルカン問題の今日(連続講演会「世界の難民」) 社会正義20号
☆○(別掲) D21『三省堂憲法辞典』
※
★●憲法規範の私人間適用と、私法規範の「憲法化」-フランスと日本 憲法理論研究会編『立憲主義とデモクラシー-憲法理論叢書⑨』敬文堂
→≪作為≫
★○「からの自由」をあらためて考える-一九〇一年結社法(フランス)一〇〇周年の機会に 法律時報9月号
☆○Preface C④『Five Decades of ・・・』
☆○The 1946 Constitution:Its Meaning in the Worldwide Development of Constitutionalism 同上
☆○The Paradox of Constitutional Revisionalism in Postwar Japan 同上
☆○あとがき 柴崎徹著『生きとし生けるもの-伊豆沼・内沼からの伝言』河北新報社
☆○小林直樹教授の憲法学 世界憲法研究第6号-小林直樹教授80周年生誕記念号(国際憲法学会韓国学会)⑩
※アイヌ新法 イタリアの
憲法 一元論 一般意思 オーストリアの憲法 解釈改憲 解釈学説 科学学説 慣習
憲法 協約
憲法 君主制 憲法解釈 憲法改正 憲法改正禁止規定 憲法改正権の限界 憲法慣習 憲法習律 憲法制定会議 憲法制定権 憲法尊重擁護義務
憲法典 憲法優位説 権利剥奪法 公民 国際法の国内的効力 国際法優位説 国家死滅論 固有の意味における憲法 市民 市民権 社会主義型憲法 社会通念 常任理事国 条約憲法 条約優位説 信教の自由 神社本庁・神社庁 ストーカー規制法 政治警察 政党内閣 成分憲法 前文 相対主義 相対多数主義 阻止条項 代表なければ課税なし 男女共同参画社会基本法 中華民国の
憲法 超然内閣 直接民主制 デュギー 独裁 トクビル 二元論 二風谷訴訟 任期 比較憲法学 非常任理事国 文面審査 ベルギーの
憲法 法廷メモ訴訟 ボーダン 民主主義・民主制・デモクラシー 民本主義 民約論 目的効果基準 靖国神社 立憲主義 リバテアリアニズム わいせつ表現 =以上、『三省堂憲法辞典』執筆項目
[2002]
☆○「立憲主義」と「民主主義」 『司法研シリーズ 特別講演会記録』関西大学司法試験受験研究会(非売品) =関西大学法学部と関西大学司法試験受験研究会の共催、2001年11月27日午後2時40分~4時10分
☆○憲法学からみた改憲論議 同上 =同午後6時~7時30分
☆○「常識」の専制に抗して B⑭『暴力の連鎖をこえて』② =2001年11月20日、憲法再生フォーラム発足講演会
★●法学における歴史的思考の意味-憲法学の場合 『法制史研究51-法制史学会年報2001』創文社 →≪作為≫ =2000年4月22日、東京都立大学、法制史学会第52回総会第1日
法学における歴史的思考の意味(シンポジウム) +西川洋一、木庭顕、岡野誠、能見善久 同上※ =同上
☆○コメント-上野千鶴子「市民権とジェンダー」 社会正義21号
辻村報告に関して(春季研究集会シンポジウムのまとめ 第1部人権状況の変容と憲法学) +長谷部恭男、辻村みよ子、他 全国憲法研究会編『憲法問題13』三省堂⑤
☆○疑い宿し揺れゆけど沈まず-日本の「近代」としての「戦後」 朝日新聞8月12日夕刊
☆○「立派だったよ」 山吉剛、山吉剛追悼集編集委員会編著『国民の教育権と子どもの権利を求めて』エイデル研究所
★●長谷川正安著『憲法とはなにか』 経済10月号 →≪作為≫
☆○もし、日本国憲法が無かったとしたら-社会にとっての法の役割<講演> 現代法学3号(東京経済大学) =2001年11月21日「第1回現代法学会学術講演会」
☆○人間の尊厳-人権をめぐって<大会基調講演> 人間学紀要32号(上智大学)
☆○人権の普遍性と伝統の間-日本からの発信は?<基調講演> FUKUOKA UNESCO38号
☆〇21世紀の世界と日本の課題<討議> +内川芳美、M.William Steele、清水孝純、加藤周一、Douglas Lummis 同上
★○緊急権論議の前提-「冷戦後」ヨーロッパからの示唆 全国憲法研究会編『憲法と有事法制』法律時報増刊
★●“Human Rights”と“droits de l’homme”の含意をめぐって-広義の人権と狭義の「人」権 日本学士院紀要57巻2号
→≪作為≫
☆○談(かたる)-人生・仕事・思想(全7回) 河北新報朝刊
開戦のニュース聞き子供心にも恐怖心 9月19日
敗戦を経て高校進学、自由な校風を実感 9月26日
戦後の混乱期続くなか社会科学の道志す 10月10日
雑誌で論争の場提供、学際的な交流生む 10月17日
欧州の研究者仲間と「国際憲法学会」をつくる 10月24日
東大で教授生活十五年、専門を「狭く」追究 10月31日
「本当の近代」探る日本の道のりは続く 11月7日
※このシンホジウム記録に対する書評として広渡清吾『法制史研究53-法制史学会年報2003』創文社、2004
[2003]
☆○アンタイオスの大地としての中国文化<日中文化交流協会代表団の旅より> 日中文化交流1月1日号(676号) =協会顧問の加藤周一氏を団長として前年9月に訪中
★●憲法・民法九〇条・「社会意識」 D22『栗城古稀 上』 →労働法律旬報2004年5月1日号(特集 住友電工事件・高裁和解の意義) →
ワーキング・ウイメンズ・ネットワーク編『男女賃金差別裁判 「公序良俗」に負けなかった女たち-住友電工・住友化学の性差別訴訟』明石書店、2005
→≪作為≫
=住友電工事件の大阪地裁判決が取り上げられているこの論文が、同事件控訴審において平成14年5月14日に大阪高裁第12民事部へ「鑑定意見書」として提出。
☆●栗城壽夫、または独・日憲法学往還のなかのGeistvolle Korrektheit 同上
→≪作為≫
憲法対談 戦争と平和 +加藤周一、暉峻淑子、佐高信 週刊金曜日4月25日号 →加藤周一対話集5『歴史の分岐点に立って』かもがわ出版、2005
☆○正統の頑迷さがなければ異端の輝きもない 曙光-東北大学全学教育広報N0.15
☆○撤退していく国家と、押し出してくる「国家」-近代憲法の原点から考える(2002年憲法記念講演会) 全国憲法研究会編『憲法問題14』三省堂⑤
=2002年5月3日、東京大学
愛敬報告に関して(秋季研究総会シンポジウムのまとめ 第二部日本における立憲主義) +長谷部恭男、森英樹、浦部法穂、愛敬浩二、他 同上
☆○「改憲派、反対すべきだ」(憲法特集 改憲論のゆくえ) 毎日新聞5月3日朝刊 =日本政府のイラク攻撃支持について
☆○暉峻淑子著『豊かさの条件』-「痛み」強要の風向き 信濃毎日新聞6月29日朝刊
☆○刊行によせて 全国憲法研究会編『アジア立憲主義の展望-アジア・オセアニア立憲主義シンポジウム』信山社
☆○まとめ(アジア立憲主義の総括) 同上
☆○改憲をまじめに考えるなら「徴兵の倫理」が不可避である(特集 誰のために「戦場へ」?-イラク派兵を問う)<インタビュー> 世界12月号※
☆○自由な民主的基本秩序の保障と政党の禁止-ドイツ共産党(KPD)違憲判決 ドイツ憲法判例研究会編『ドイツの憲法判例[第2版]』信山社⑫
☆○酒ざんまいによせて 高橋輝雄著『酒ざんまい』北燈社 =高橋氏は仙台弁護士会所属の弁護士。この文章で樋口教授は「飲まない自由」を下戸にとってのものと呑み助があえて飲まないものとに分け(ちなみに管理人にとっては前者)、それを樋口教授が好んでしばしば引用される丸山眞男のいう「自然的自由」と「規範創造的自由」に当てはめる、という憲法学の泰斗にして名文家でもある樋口教授ならではのエッセイです。
※宮崎哲弥「<論壇時評>「憲法のあり方」焦点に」東京新聞、中日新聞11月28日夕刊、にてこの論考が取り上げられています。
[2004]
☆○刊行によせて-「シニア」と「国際協力」 いきいきフォーラム2010編『シニアのための国際協力入門』明石書店
★●憲法と民法-その「緊張」と「協働補完」の関係<コメント>(小特集 シンポジウム・憲法と民法) 法律時報2月号
→≪作為≫
★●シャルル・アイゼンマン再読-行政法・憲法・思想史にまたがるmaitre a pensor 書斎の窓3月号
→≪作為≫
☆○国家の私化?(J-Review-いまを、斬る) J-mail-北海道大学大学院法学研究科付属高等法政教育研究センターNEWS LETTER15号
世界の人権・平和の創造にむけて-日本国憲法の原点を考える(第30回宮城教弘研究助成金贈呈式記念講演) 『現代を如何に生きるか-研究助成金贈呈式記念講演集 第八集』五協商事 =2002年1月7日
★●「たたかう民主制」と「脱道徳論的」自由観のはざま-「近代立憲主義憲法学にとって自明」でないこと D23『国家と自由』
→≪作為≫
★○Citoyenと「市民」-フランスモデルと日本 日仏文化70号
☆○人間の尊厳vs人権? UP5月号
★●人間の尊厳vs人権?-ペリュシュ判決をきっかけとして 広中俊雄責任編集『民法研究 第4号』信山社
→≪作為≫ =2004年2月14日、民法理論研究会での報告。(報告に先立っての)広中俊雄「挨拶」→『広中俊雄著作集10 方法に関する諸問題』信山社、2021、も併せて掲載。
☆○あとがき 石本泰雄、小田滋編集代表『国際法と戦争違法化-祖川武夫論文集』信山社
☆○四つの「’89年」-世界史のなかの日本国憲法 週刊朝日百科日本の歴史112号-現代②日本国憲法[新訂増補](責任編集=松尾尊兊)
☆○私たちは日本国憲法ぬきでやっていけるのか 法学セミナー8月号
☆○「風」によせて(随想) みやぎ政策の風2号(宮城県企画部政策課)
☆○いま、憲法九条を選択することは、非現実的ではないか 憲法再生フォーラム編『改憲は必要か』岩波書店(新書911)
※
※同書の書評として、宮崎哲弥「諸君!2005年2月号」→同『新書365冊』朝日新聞社(新書)、2006。この中で実際に取り上げられているのは樋口教授の論考のみ。
[2005]
怖いものなし、言いたい放題の改憲論議<鼎談>(特集 姿を現わした改憲の全体像) +紙谷雅子、花崎皋平 季刊ピープルズ・プラン29号(Winter 2005)
憲法論にとって「競争」とは―ひとつの覚え書き 『競争法の現代的諸相-厚谷襄兒先生古稀記念論集 上』信山社 →≪作為≫
“学債尋常行處有”(永きにわたり-2004年度退職教員挨拶) Themis-早稲田大学法学部報24号
西欧近代の「普遍性」の射程-あらためて「戦後民主主義」論議の中から 『日本法の国際的文脈-西欧・アジアとの連鎖』早稲田大学比較法研究所叢書32 →≪作為≫
西欧近代の「普遍性」の射程-あらためて「戦後民主主義」議論のなかから Waseda Proceedings of Comparative Law/講演記録集Vol.7(2004) =2004年10月1日の講演当日配布されたレジュメ
憲法理論研究会での鈴木先生(特別企画 鈴木安蔵先生生誕100周年記念) 法と民主主義4月号
9条になお規範力-衆参憲法調査会最終報告書(憲法総点検インタビュー 上) 朝日新聞5月3日朝刊
「憲法は誰のためにあるのか、憲法は誰を制約するのか」-問題提起(昨今の精神的自由をめぐる状況) マスコミ市民5月号
序文 河村力著『
ある憲法学者の足跡-元最高裁判事河村又介の生涯と現代史の一断面』文芸社
→≪時代≫
立憲主義に敵対する改憲論と、改憲論の論拠としての立憲主義 全国憲法研究会編『憲法改正問題』法律時報臨時増刊
いまの改憲に、私は「任せられない」の立場です 全国革新懇ニュース7・8月号 →『憲法と平和と私-21人の発言』全国革新懇、2005
東北大学名誉教授「故・祖川武夫先生」論文集『国際法と戦争違法化』の出版について 東北大学法学部同窓会会報第32号
ワキ僧が呼び出す人影(司馬さんの風景32) 『週刊司馬遼太郎 街道をゆく32(9月4日号)-仙台・石巻[宮城県]』朝日新聞社
科学と文化 時代つくる(東北工大同窓会20周年記念対談) +岩崎俊一 河北新報10月9日朝刊
憲法学にとっての丸山眞男-「弁証法的な全体主義」を考える<第六回「復初」の集い 講演> 丸山眞男手帖第35号 →≪加藤・丸山≫ =2005年8月15日、星陵会館
山下健次理事を悼む 日仏法学23号①
新しい法律学の創造を目指す横断シンポジウム-企業と市場と市民社会をキーワードに +上村達男、水林彪、鎌田薫、他 季刊企業と法創造1巻4号
多面の結晶体にも似た山形(司馬さんの風景43) 『週刊司馬遼太郎 街道をゆく43(11月20日号)-羽州街道[山形県]』朝日新聞社
[2006]
憲法問題の特集-樋口陽一さん(憲法学者)に聞く(2006新春特集)第1回、第2回 世界へ未来へ-9条連ニュース133号、134号
「自由」の光と影-司馬さんが見たオランダ<コラム> 『週刊司馬遼太郎 街道を行く56(2月26日号) 欧米編6-オランダ紀行3』朝日新聞社
はじめに D24『『世界』憲法論文選』
権力者を縛るのが憲法-「公の私化」進行を危惧<談話> 朝日新聞3月2日朝刊 =この文章公表直後の反応とそれに対する樋口教授の感想については、2011年の欄にある秋田弁護士会主催の講演会記録参照
「憲法改正」の前提-法律学の問題として 神奈川大学法学研究所研究年報23号 =2004年11月30日、同研究所での講演会
教育をめぐる「公」と「私」 『教育基本法改正の動向-日本教育法学会年報第35号』有斐閣 →≪作為≫
「沿流而求源」 遼-司馬遼太郎記念館会誌春季号(19号) →≪時代≫ =タイトルは樋口教授のご自宅の記念署名簿の、司馬さんによる二度ある墨跡のうちの一つで1990年正月2日のものより
国家からの自由と「憲法からの自由」<憲法記念講演会> 全国憲法研究会編『憲法問題17号』三省堂 =2005年5月3日、早稲田大学
「国」とは? 「愛する」とは?(特集 憲法にとって「国」とは何か) 世界6月号※
「少し変なままで歩いてゆく」のではなく 『「夢の痂(かさぶた)-東京裁判三部作 第三部」(井上ひさし作、新国立劇場)プログラム』
国家とは何か-教育基本法・憲法改正論議の前に +山室信一 朝日新聞6月8日朝刊
憲法にとっての大学と大学にとっての憲法(平成17年度春季講演会より) 東北大学法学部同窓会会報第33号 =2005年5月20日、東北大学法学部第一講義室
共和国の精神について +三浦信孝、水林章 B⑮『思想としての<共和国>』
鼎談を終えて 同上
仙台から東京への四〇年間を共にして 柴垣和夫編『勿忘草-加藤榮一追想集』発行人:加藤早杜子 →≪時代≫※※
「人」と「市民」の緊張に立つ「個人」-田村理『投票方法と個人主義-フランス革命に見る「投票の秘密」の本質』を読んで 創文11月号 →≪作為≫
違憲審査制60年の経驗(日本の場合)-政治的爭点問題への對応を中心に 『第1回韓・日學術포럼文集』大韓民國學術院・日本學士院 =韓国語訳も掲載。日本での公刊は2007年。
※信濃毎日新聞5月30日朝刊「論壇リポート」欄では、樋口教授のこのインタビューと環春号の「憲法とは何か」における座談会の粕谷一希氏や佐伯啓思教授の発言を対照的に取り上げ、特に粕谷氏と樋口教授がいずれも司馬遼太郎のエッセー「この国のかたち」に言及しながら対照的な捉え方をしている点を指摘されています。
また長谷部恭男著『憲法とは何か』(岩波新書)を併せて取り上げ、「西欧的近代とは異なる日本的価値を国家の原理にするため憲法を変えようとすることと、民族や国土ではなく社会契約に基づく近代的原理を再確認することの対立」の存在を指摘しています。(沖縄タイムス6月4日朝刊にも掲載)
※※この文章が
≪時代≫に再録された際の文末の初出情報には「加藤早杜子編『勿忘草・加藤栄一追悼集』」とありますが、同書の奥付には上の様に記されています。
[2007]
愛国心には二つの潮流、区別しない日本の議論(聞き手・豊秀一) 朝日新聞2月25日朝刊 →『「過去の克服」と愛国心-歴史と向き合う2』朝日新聞社(選書819)、2007
違憲審査制60年の経験(日本の場合)-政治的争点問題への対応を中心に<第1回日韓学術フォーラム報告> 日本学士院紀要61巻3号
序文、または裁判権力と「共和主義伝統」の間の緊張と共存 日仏公法セミナー編『公共空間における裁判権-フランスのまなざし』有信堂高文社
松尾尊兊編『石橋湛山評論集』、ブリア-サヴァラン著(関根秀雄、戸部松実訳)『美味礼讃』、樋口芳麻呂校注『王朝秀歌選』 図書臨時増刊-岩波文庫創刊80周年記念 私の三冊
改憲論の狙いを見極める +土井たか子 軍縮問題資料5月号
私たちはまだ、自由を手にしていない-言葉の混乱と鈍感に抗して +加藤周一 論座6月号 →加藤周一対話集6『憲法・古典・言葉』かもがわ出版、2008
新理事長就任ご挨拶 Nouvelles-日仏会館通信No .119
日本国憲法と平和主義 甲斐ヶ嶺76号 =6月30日、山梨県民文化ホールでの講演要旨
民法と憲法(特集 フランス民法典と行政法・社会法・憲法) 日仏法学24号⑥
→≪作為≫
共生に向けて何を提起するか-そして、私たちにとっての意義 +内藤正典、阪口正二郎 内藤正典、阪口正二郎編著『神の法vs.人の法-スカーフ論争からみる西欧とイスラームの断層』日本評論社
ホップスをめぐるシュミットとカピタン<一世代後に> 長尾龍一編『カール・シュミット著作集Ⅰ』慈学社
→≪作為≫
カール・シュミット「現代議会主義の精神史的状況」同上 →E4岩波文庫
カール・シュミット「議会主義と現代の大衆民主主義との対立」同上 →E4岩波文庫
あらためて憲法一三条裁判を考える-住基ネット訴訟に関連して +中島徹 法律時報10月号
憲法9条と立憲主義-奥平康弘さんの『憲法を生きる』に触発されて 法学セミナー11月号 →≪作為≫
法が歴史を書く?-最近のフランスの事例に即して 日本学士院紀要62巻2号 →≪作為≫
グローバリゼーション下の「過去の清算」-フランスに見る法の役割とその限界 聖学院大学総合研究所紀要第41号
グローバリゼーション下の「過去の清算」 質疑応答(抜粋) +大木雅夫、田中浩、他 同上
「人文」ということ<巻頭エッセー> 人文会ニュース102号
[2008]
あの風をもう一度-同級生対談 憲法、青春、文化①~④ +井上ひさし しんぶん赤旗1月4、6、7、8日
「自由からの自由」を考える Waseda Proceedings of Comparative Law/講演記録集Vol.10(2007) =2007年10月15日の講演当日配布されたレジュメ
憲法・行政法・民法における一般利益=公益-第7回日仏法学共同研究集会 +星野英一、吉田克己、大村敦志、他 ジュリスト4月1日号
道を踏み外さぬ仕掛け-手間かかるのが民主主義 信濃毎日新聞5月2日朝刊
摩擦が生む新たな知恵-憲法の意義 岩手日報5月9日夕刊
憲法が自由な議論守る-ねじれ国会、欧米では当たり前/自衛隊イラク派遣違憲判決、“不必要”な傍論、意義ある 北海道新聞5月26日夕刊
「人権」と「人道」<講演> 日本カトリック大学キリスト教文化研究所連絡協議会編『キリスト教と人権思想』サンパウロ
=2007年6月、藤女子大学
それでも「公共」としての国家を B⑯『対論 憲法を/憲法から~』 →≪作為≫
憲法は何のためにあるのか +杉田敦 同上
加藤周一『抵抗の文学』、大江健三郎『沖縄ノート』、吉岡昭彦『インドとイギリス』(アンケート「私のすすめる岩波新書」) 図書717号臨時増刊-岩波新書創刊70年記念※
企業・市場・市民社会と国家-憲法学から見て 戒能通厚、楜澤能生編『企業・市場・市民社会の基礎法学的考察
-叢書 企業社会の変容と法創造1』日本評論社
食べること、「いき」ること(フランスと私) ふらんす11月号
※加藤周一『抵抗の文学』については樋口著『ふらんす』(当サイトでの略号はA29)13~15頁、吉岡昭彦『インドとイギリス』については同176頁に、それぞれより詳しい言及があり。
後者に関しては遠藤比呂通著『人権という幻-対話と尊厳の憲法学』勁草書房、2011、の「あとがき」も併せて参照(同書250頁の最終行に樋口教授の著書からの引用が「一七八頁」とあるのは「一七六頁」が正しいです)。
[2009]
もう一度、憲法を見つめ直そう(特集 憲法をとりまく情況) マスコミ市民1月号
時代読みつつ“時流”離れ-追想加藤周一① 朝日新聞2月11日朝刊
→『冥誕-加藤周一追悼』かもがわ出版、2009
大槻文彦・吉野作造から吉里吉里人へ-井上ひさしと仙台 『井上ひさしの世界』仙台文学館 =「井上ひさし展~吉里吉里国再発見」パンフレット →仙台一高同窓会々報66号、2018
随想-「三つの憲法」から営業の自由論争まで 戒能通厚、原田純孝、広渡清吾編『渡辺洋三先生追悼論集 日本社会と法律学-歴史・現状・展望』日本評論社
→≪時代≫
エル・ハジ・ムボッチ報告へのコメント(特集:アフリカの戦争と平和) PRIME29号(明治学院大学国際平和研究所)
「自由からの自由」を考える-早稲田大学創立125周年記念・比較法研究所創立50周年記念法学学術院シンポジウム「自由概念の比較史とその現代的位相」 比較法学42巻2号 →『比較法と法律学-新世紀を展望して』早稲田大学比較法研究所研究叢書34、2010
→≪抑止≫=一部 =2007年10月15日、早稲田大学小野記念講堂
全体討論 +戒能通厚、笹倉秀夫、石川健治、中島徹 同上 →同上
「デモクラシー」と「立憲主義」-トクヴィルに即して 松本礼二、三浦信孝、宇野重規編『トクヴィルとデモクラシーの現在』東京大学出版会
正宗をシテで描いた司馬さん-私と司馬さん 『週刊司馬遼太郎V(週刊朝日MOOK)』朝日新聞出版
デモクラシーにとっての「市民」・再考-「ナショナル」なものとの論理連関(リレー連載 ナショナリズムとデモクラシー7) 未来7月号 →田中浩編『ナショナリズムとデモクラシー【現代世界-その思想と歴史2】』未来社、2009
四つの八九年-または西洋起源の立憲主義の世界展開にとってフランス革命がもつ深い意味 B⑰『<共和国>はグローバル化を超えられるか』 =1989年公表の仏語論文の日本語訳
第五共和制五〇年と<共和国>のゆくえ-討論 +J=P・シュヴェヌマン、三浦信孝 同上 =2008年12月19日、日仏会館での日仏春秋講座「第五共和制50年と<共和国>のゆくえ」。最後に行われた「会場との討論」では辻村(みよ子)、糠塚(康江)両教授からの質問もあり
あらためて<共和国>を考える-三つの対抗関係の中で 同上
山口俊夫先生追悼のことば 日仏法学25号⑨
Assessment and Improvement of Parliamentary Government in Japan 『第36回大韓民國學術院國際學術大會 政府形態
어떻게 할 것인가?-大統領制와 議院內閣制의 경험을 중심으로』大韓民國學術院 =2009年10月23日、ソウル、大韓民国学術院主催シンポジウムにおける英語による報告
故長谷川正安さんのこと-本当の論点示した分析 しんぶん赤旗11月3日
国際人権裁判における裁判官の正統性 ―国内憲法裁判におけるそれと対照しつつ<特別寄稿> 『国際人権20号-国際人権法学会2009年報』信山社
福島重雄、大出良知、水島朝穂編『長沼事件 平賀書簡』 軍縮問題資料12月号
[2010]
公法学交流の50年-日仏法学会創立50周年記念シンポジウム「日本におけるフランス法研究:回顧と展望」(1)
ジュリスト3月1日号
比較における「段階」と「型」-加藤周一を手がかりに Waseda Proceedings of Comparative Law/講演記録集Vol.12 =2009年4月22日の講演当日配布されたレジュメ
憲法にとっての経済秩序-規範形式と規範内容からみて 季刊企業と法創造第6巻4号(通巻21号)-特集 憲法と経済秩序 →≪抑止≫
樋口陽一報告をめぐる質疑応答 +長谷部恭男、瀬川信久、毛利透、上村達男、中島徹 同上
瀬川信久報告をめぐる質疑応答 +瀬川信久、長谷部恭男、上村達男、中島徹 同上
「近代」の公理の法学上の再発見とその問題性-クラウス・シュテルン客員来日記念シンポジウム講演 日本学士院紀要64巻3号 →≪抑止≫
Die rechtsdogmatische Wiederentdeckung des Axioms der "Modernitat"
und ihre Probleme 同上 =上掲論文の毛利透教授による独語訳
「人」(homme)と「市民」(citoyen)の間の綱渡り(特集 憲法理論の継承と展開) 法律時報5月号※ →≪抑止≫=一部
討論-樋口陽一憲法学との対話(特集 憲法理論の継承と展開) +「国家と憲法」研究会(工藤達朗、山元一、小山剛、栗城寿夫、石村修、蟻川恒正) 同上
5月の連想<巻頭言> 世界へ未来へ-9条連ニュース185号
井上ひさしの文学にとっての仙台 河北新報5月11日朝刊 →『青葉繁れる著名人追悼集-仙台一高同人誌「一翔」』プリンティング・コンノ、2015 →≪時代≫
友人・井上ひさしさんの思い語る 朝日新聞5月19日朝刊
“市民”の観念:救いの解決か幻想か?-『多元分散型統御』と『新しい封建制』の間で 新世代法政策学研究-北海道大学グローバルCOEプログラム「多元分散型統御を目指す新世代法政策学」Vol.7※※
比較における「段階」と「型」-加藤周一「雑種文化」論から何を読みとるか 戒能通厚、他編『法創造の比較法学-先端的課題への挑戦』日本評論社※※※ →≪加藤・丸山≫ →≪抑止≫=一部 =2009年4月22日の講演
非・常識vs常識と常識vs反・常識<読む人・書く人・作る人> 図書8月号
追想-一九六一年モンパルナスに始まって(特別企画 長谷川正安先生を語る) 法律時報8月号 →D26『長谷川追悼』 →≪時代≫
9条の精神を受け継ぐ<山ろく清談> 信濃毎日新聞8月19日朝刊
惜別・土屋清君 土屋清著『憲法学の新たなパラダイムを求めて』成文堂
「人生の愉しみ」と「方法的思考」 『加藤周一著作集第18巻 近代日本の文学者の型』附録「月報24」平凡社 →≪加藤・丸山≫ →≪時代≫
小野梓・再読からの示唆―コメント(
特集 <二〇〇九年度大会シンポジウム>日本思想史からみた憲法―歴史・アジア・日本国憲法)
日本思想史学会編『日本思想史学第42号』ぺりかん社
政権交代と二院制の活性化-憲法学にとっての意味<600号記念特集「21世紀First Decade(最初の10年)を振り返る」> 書斎の窓12月号
巻頭言(全6回) 法学セミナー →≪時代≫
中川善之助 または教師と学生のウニヴェルシタス 4月号
清宮四郎 または「憲法問題調査委員会」から「憲法問題研究会」へ 5月号
宮沢俊義 または「イデオロギー」VS「理想」 6月号
丸山眞男 または二つの「自由」 7月号
世良晃志郎 または実定法学にとっての基礎法科目 8月号
戒能通孝 または「エリート」としての「市民」 9月号
※工藤達朗「法理論における近代の意義-「人」と「市民」と「共和国」(樋口陽一憲法学との対話)」も併せて掲載
※※山元一「コメント 樋口憲法学におけるcitoyenをめぐって」も併せて掲載
※※※高橋雅人「雑種的コンスティテューショナリズム(樋口報告へのコメント1)」と、戒能通厚「樋口理論の射程(樋口報告へのコメント2)」も併せて収録
[2011]
「違憲審査革命」と日本 B⑱『新版憲法判例を読みなおす』
個人の尊厳と社会的権力 同上
文は人なり 『二宮宏之著作集第1巻 月報1』岩波書店
→≪時代≫
仙台-私にとっての「それぞれの機会」 仙台市史のしおりvol.29(『仙台市史 通史編8現代1』附録、仙台市)
→≪時代≫
星野憲法と清宮憲法(星野先生を語る) 『星野安三郎先生の人と学問』新名学園私学教育研究所 =2010年10月11日、学士会館、「星野安三郎先生を偲ぶ会」
→≪時代≫
伊藤正己先生を偲んで 学士会会報2011-Ⅲ(第888号)
→≪時代≫
私たちの「心の自由」と権力者の「心の自由」-憲法を持つ社会と持たない社会 『憲法改正問題を考える市民集会 講演録』秋田弁護士会 =2006年3月11日、秋田県児童会館での講演
沖縄の基地とTPP問題は、憲法が保障する平和的生存権と切り離せない問題である +菅原文太、福島みずほ 月刊社会民主4月号
日本国憲法を語ろう(前編、後編)<連載対談「外野の直言、在野の直感」第6回、第7回> +菅原文太 本の窓5月号、6月号 →菅原文太と免許皆伝の達人たち『ほとんど人力』小学館、2013
「洋学紳士」と「雑種文化」論の間-再び・憲法論にとっての加藤周一 思想6月号
→≪抑止≫=一部
東日本大震災が見せたもの-「国家」と「近代」の意義改めて示す 毎日新聞8月8日夕刊
憲法と生きる-しんどさ背負う覚悟を 日本経済新聞8月13日夕刊
法・歴史・記憶(特集 植民地主義の過去、未来のための記憶) 日仏文化No.80
→≪抑止≫
小粥太郎著『日本の民法学』-「批評の連鎖」を促す本 法学セミナー11月号
<3.11>後に考える「国家」と「近代」―「耐えられぬほどの軽さ」で扱ってよいか
(特集 3.11大震災の公法学Part2―国家がなすべきこと、民間がなすべきこと) 法学セミナー12月号 →『3.11で考える日本社会と国家の現在-
新・総合特集シリーズ(別冊法学セミナー)1』日本評論社、2012
いま、大切だと思うこと-<苛立ちと不安>から<いきどおり><義憤>へ 『破局の後を生きる-東日本大震災・原発災害特集』世界別冊(826号)
[2012]
明日への思考―近代、自由、憲法、教育 +堀尾輝久 季論21冬号(15号) →『堀尾輝久対談集 自由な人間主体を求めて』本の泉社、2014
遅塚忠躬さん・回想 日仏文化No.81
→≪時代≫ →日仏文化No.93、2024
学説の「一貫」と「転換」-「学説と環境」再論 D25『国家と自由・再論』 →A37『戦後憲法学と並走して』
[憲法]価値問題を調整する知慧(特集Ⅰ 法学入門2012) 法学セミナー4月号
議会委員会制度 斉藤真、他監修『新版 アメリカを知る事典』平凡社
戦時世代が語る憲法といま 朝日新聞5月2日朝刊
情報-第8回日仏法学共同研究集会 +伊藤洋一、北村一郎、小粥太郎、白取祐司、曽我部真裕、他 論究ジュリスト春号(1号)
Heureux qui a appris le francais…:Le cas d’un constitutionnaliste d’origine
extra-occidentale(Conferences),Revue japonaise de didactique du francais
Vol.7,n°2(日本フランス語教育学会) =2011年5月27日、専修大学神田校舎、日本フランス語教育学会2011年度春季大会における講演
「ルソーの立憲主義」をめぐって-『社会契約論』を副題『国法諸原理』に即して読む
D26『長谷川追悼』 →≪抑止≫※
自由民権 東北で始まる +菅原文太、色川大吉 NHK取材班編著『日本人は何を考えてきたのか 明治編 文明の扉を開く』NHK出版 =2012年1月15日午後10:00~11:30にNHK・Eテレで放映された『日本人は何を考えてきたのか 明治編 文明の扉を開く 第2回「自由民権 東北で始まる」』の書籍化。菅原、色川両氏と出演。※※
西欧近代立憲主義と非西欧社会-三人の日本知識人の対応に即して 『琴浪金哲洙先生八旬記念論文集-憲法과基本權의現況과課題』景仁文化社(大韓民国) =副題の「三人」は中江兆民・丸山眞男・加藤周一。日本からは他に園部逸夫、杉原泰雄、浦田一郎、右崎正博、國分典子の各教授の論文も収録。
※この論文を検討したものとして、愛敬浩二「通常法と根本法-M.ラフリンの問題提起を踏まえて」長谷部恭男編『岩波講座現代法の動態1 法の生成/創設』岩波書店、2014、の7「「異形」の立憲主義?-ラフリン学説から読む樋口憲法学」。
またこの論文及び2014年の欄にある「国法理論家としてのルソー、または『社会契約論』副題の意味すること」を検討したものとして、西嶋法友「「一般意思は常に正しい」とはどのような意味か-二つの説の検討を通じて」久留米大学法学79号、2019
※※このTV番組のロケにおける菅原文太さんの様子が「秩父困民党の進軍路(長野県)-俳優・菅原文太と秩父事件(みちものがたり)」朝日新聞2017年7月1日朝刊別刷り・be on Saturday、にて詳しく紹介されており、樋口教授による菅原さんについてのコメントも掲載されています。
[2013]
「危機」への知の対応-16世紀と20世紀:2つの例 D27『危機の憲法学』
→≪抑止≫
「決める政治」と決めさせない「市民」-いま憲法を「保守」する意味(特集 安倍「改憲政権」を問う) 世界3月号
ある劇作家と共に<憲法>を考える-井上ひさし『吉里吉里人』から『ムサシ』まで 早稲田法学88巻1号 →B⑩-3『日本国憲法を読み直す』岩波現代文庫版 =2011年6月15日、早稲田大学大隈講堂、早稲田大学法学会主催「第90回法学会大会」における講演記録
※
序文 フランス憲法判例研究会編『フランスの憲法判例Ⅱ』信山社
<時代>の中で考えた司法論-一憲法研究者の例(時代の中での司法・法学-創刊700号記念特集) 法学セミナー5月号
危険な政治に負けずに一人ひとりが声を出そう!(前編、後編) +菅原文太 自然と人間5月号、6月号
憲法を「保守」する賢明さを-安倍政権の「改憲」案を問う(いま日本で) 婦人之友5月号
憲法96条改正 毎日新聞5月3日朝刊
「根本の議論」が欠落(特集ワイド 憲法96条改正すれば民意は反映されるか) 毎日新聞5月7日夕刊
「考える」ということ-建設と、既存知からの解放と<巻頭言> 論究ジュリスト春号(5号)
改憲は戦後の知恵壊す(憲法はいま) 朝日新聞6月11日夕刊
改憲「決めさせない」英知必要(栞) 信濃毎日新聞6月23日朝刊 =A32『いま、「憲法改正」をどう考えるか』の紹介
護憲の資産後世にも(「争論」2013参院選(上)憲法) 河北新報6月30日朝刊
少しでもまし選ぼう(7・21参院選 岐路 一票を聞く 下)東京新聞7月15日朝刊
文化勲章にとっての名誉-小田先生の受勲をお祝いして 東北大学法学部同窓会会報第40号※※
平凡社ライブラリー版あとがき A25-2『憲法 近代知の復権へ』
ヘイトスピーチと言論表現の自由-正攻法で愚直に抗う「人間の尊厳」を守る闘い(大河の一滴10) 奔流第10号(千曲川・信濃川復権の会)
まえがき-憲法学の「法律学化」と「政治学的傾向」をこえて? 山元一、只野雅人編『フランス憲政学の動向-法と政治の間』慶應義塾大学出版会
星野先生とフランス、そしてもう一つのこと 内田貴、大村敦志、星野美賀子編『星野英一先生の想い出』有斐閣
→≪時代≫
「言葉は飛び、文字は刻まれる」 『仙台一高新聞縮刷版 創刊号~第117号(1948~1990)』仙台一高新聞OB会
※※※
国民の「知る義務」邪魔する(異議あり特定秘密保護法案) 朝日新聞11月24日朝刊
なぜ立憲主義を破壊しようとするのか-現状を見定めることの責任 世界12月号
※早稲田法学の誌面内、及びその後に再録された岩波現代文庫版の『日本国憲法を読み直す』には講演の日時・場所などのデータが記載されていませんが、管理人の入手した情報をもとに掲載
※※「小田先生」とは国際法学者の小田滋・東北大学名誉教授。
なおタイトルの表現は、丸山眞男がハーヴァード大学から名誉博士を受ける際、内意を聞いてきた手紙に書いてあったという「丸山に学位を授けることにより、名誉を受けるのは丸山ではなくハーヴァードである」『丸山眞男回顧談 下』岩波書店、2006年、262頁、からヒントを得られたのではないかと管理人は勝手に想像しております。
※※※この中に「「新聞」と名のこる限りは不可欠の生徒会執行部への批判もある。「樋口委員長声明/期待外れの新鮮さ」などその好例という所だ。」とあり、これは同新聞1952年7月15日発行の第27号掲載の、(生徒会の)樋口執行委員長が7月4日に前期三ケ月の生徒会をかえりみての声明を発表した、という樋口委員長の顔写真付きの記事についての回想です。
さらに続いて「それまでの紙面に同学年の論客諸君の何人かが何度も登場しているのに、私の名前は出ていない。」とあり、次に「樋口陽一」の名が同新聞に登場するのは、1953年3月18日発行の第30号。1面の同月1日に行われた卒業式の記事中、「卒業生総代、優等生総代、精励賞総代」の氏名紹介に続いて「功労賞総代 樋口陽一」とあり、さらに2面の「新一高の盲点をえぐる-卒業生放談会」に4名の語り手の一人としても登場されています。
(樋口教授の文章の引用中冒頭の「名のこる」は[ママ]です。正しくは「名のる」でしょうか?)
[2014]
安倍政権どう考える(年始特別インタビュー) 信濃毎日新聞1月1日朝刊、沖縄タイムス1月3日、琉球新報1月3日
自民党改憲草案は市場原理主義の憲法への反映だ-憲法問題の所在を確かめる情報労連・NTT労組弁護団総会 特別講演から(特集 年の初めに憲法を考える) Report1・2月号(情報産業労働組合連合会)
明治憲法より危険-法学者、みやぎ祭典実行委員長樋口陽一氏に聞く 上 週刊うたごえ新聞1月6・13日号
未来の責任者として「知る義務」-法学者、みやぎ祭典実行委員長樋口陽一氏に聞く 下 週刊うたごえ新聞1月20日号
憲法の「うまれ」と「はたらき」-改憲論議の背景をあらためて整理する LIBRA2月号(東京弁護士会)
人々の心に勇気の火種を-樋口陽一(みやぎ祭典実行委員長、法学者)メッセージ 週刊うたごえ新聞3月10日号
一人ひとりの個人の自由の大切さ-「立憲主義」の意味を考える(特集 日本の今をどう読むか) 南を考える14号(明治学院大学国際平和研究所) =2013年5月27日の同研究所主催講演会の記録
ルネ・カピタン先生(本院客員1960-1970)のこと(会員寄稿) 日本学士院ニュースレターNo.13
→≪時代≫
国民主権でも独裁の恐れ(憲法って何?Ⅱ-立憲主義②) 北海道新聞4月12日夕刊
国法理論家としてのルソー、または『社会契約論』副題の意味すること 永見文雄、三浦信孝、川出良枝編『ルソーと近代─ルソーの回帰・ルソーへの回帰(ジャン=ジャック・ルソー生誕300周年記念国際シンポジウム)』風行社
→≪抑止≫=一部 =シンポジウムは2012年9月14~16日に東京で開催
現代憲法状況と憲法教育への視点(特集1 現代政治と憲法教育) 『民主主義教育21 Vol.8 現代政治と立憲主義-憲法教育の実践へ』同時代社
精神の砥石、論理の鋳型、こころの苗代-加藤周一『抵抗の文學』、Max Weber, Wirtschaft und GesellschaftⅠ,Ⅱ、『観世流謡曲全集』(私の三冊) 論究ジュリスト春号(9号)
仙台・東京・ハーグでの碧海純一先生(特別企画 碧海純一先生を偲んで(2) 生涯の交流) 書斎の窓5月号
→≪時代≫ =2013年9月28日、東京大学山上会館で開催された「追悼シンポジウム」の記録
知る権利と知る義務と-未来への責任(2014年第47回日本のうたごえ全国協議会特集) 季刊日本のうたごえNO.164 =2014年11月開催の「日本うたごえ祭典inみやぎ」実行委員長として、2月に宮城・松島での「第47回日本のうたごえ全国協議会総会」で予定されていた記念講演が、当日宮城地方78年ぶりの大雪で列車が停まり叶わなかったため、後日語ったもの。
岩波現代文庫版のための追補 B⑭-2『時代を読む』
「おにぎりの芯」としての憲法-『兄おとうと』からのメッセージ(特集 吉野作造を知っていますか?) the座80号
廣中俊雄先生を偲ぶ 法律時報7月号 →『廣中俊雄先生を偲ぶ』廣中俊雄先生を偲ぶ会(非売品)、2015
→≪時代≫
岩波現代文庫版あとがき B⑩-3『日本国憲法を読み直す』
抑止力が欠落した日本の政治(とことんインタビュー) 朝日新聞8月2日朝刊・宮城全県版
ジェラール・マルツェル氏を悼む-東北を愛した、青い眼の西行 山形新聞9月25日朝刊
→≪時代≫ =マルツェル氏については、A29樋口著『ふらんす』の78~80頁も参照
あとがき 岡田与好著『競争と結合-資本主義的自由経済をめぐって』蒼天社出版
→≪時代≫
日本国憲法の心を刻もう(日本のうたごえ祭典inみやぎ復興を希う音楽会出演者の声) 週刊うたごえ新聞12月15日号 =祭典は2014年11月22~24日
考え・行動自らにも刃-菅原文太さん追悼 朝日新聞12月28日朝刊・宮城全県版 →『青葉繁れる著名人追悼集-仙台一高同人誌「一翔」』プリンティング・コンノ、2015
→≪時代≫
[2015]
(コメント)(特別企画 追悼菅原文太さんへ) 本の窓2月号
個としてつないだ希望-奥平康弘さんを悼む 信濃毎日新聞2月3日朝刊、京都新聞2月3日朝刊、琉球新報2月6日、神奈川新聞2月16日 →共同通信文化部編『追悼文大全』三省堂、2016
廣中先生ゆかりの宝もの二つ 『廣中俊雄先生を偲ぶ』廣中俊雄先生を偲ぶ会(非売品)
「何がこわいのかね」-ゴム長靴で行動する知識人・菅原文太 『総特集 菅原文太-反骨の肖像』現代思想4月臨時増刊号
「立憲主義」と「憲法制定権力」:対抗と補完-最近の内外憲法論議の中から 日本学士院紀要69巻3号
→≪抑止≫
「自ら好んで戦いにくい戦場を選ぶような議論」をすることについて 全国憲法研究会編『日本国憲法の継承と発展』三省堂
いま考える「憲法」(特集 憲法の現況) +長谷部恭男、南野森 論究ジュリスト春号(13号)※
歴史の教訓への挑戦(時代の正体-安全保障法制考) 神奈川新聞5月20日 =「国民安保法制懇」会見での発言。小林節教授、愛敬浩二教授、伊藤真弁護士の発言も併せて紹介
安保法案は立憲主義の危機-立憲デモクラシーの会パネルディスカッション +佐藤幸治、石川健治、杉田敦 東京新聞6月10日朝刊、中日新聞6月13日朝刊 =6月6日、東京大学本郷キャンパス
「連戦連敗」、それでも奥平さんには「夢がある」 奥平康弘著『「憲法物語」を紡ぎ続けて』かもがわ出版
→≪時代≫
訳者解説 E④カール・シュミット著『現代議会主義の精神史的状況 他一篇』
丸山健さん(一九二二-二〇一四)との出会いの幸せ 東北大学法学部同窓会会報42号
→≪時代≫
序 日本国憲法という文化を創り続けよう D28『安倍流改憲にNOを!』
討議 憲法の前提とは何か(特集 戦後70年) +杉田敦 現代思想8月号
(シナリオ再録) 『天皇と軍隊-LE JAPON, L'EMPEREUR ET L'ARMEE』きろくびと =2009年、フランスで制作されたドキュメンタリー映画(監督:渡辺謙一)のパンフレット。「主な登場人物」の一人として、終戦時の思い出、日米安全保障条約について、日本国憲法について、以上3つのコメントの再録。「主な登場人物」は他に田英夫、ジョン・ダワー、小森陽一、五百旗頭真、高橋哲哉、ベアデ・シロタ・ゴードン、鈴木邦男、葦津泰國、福島みずほ。
はじめに 『青葉繁れる著名人追悼集-仙台一高同人誌「一翔」』プリンティング・コンノ
追想・一力英夫 同上
→≪時代≫
首相談話に望むこと-安保強行「異様さ」際立つ(70年目の8月15日を考える) 河北新報8月6日朝刊
「うまれ」ではなく「はたらき」を評価-「個人の尊重」最も大切(8月に憲法を語る(4)) 信濃毎日新聞8月19日朝刊
安保法案、参院議員に声届けよう(とことんインタビュー) 朝日新聞8月27日朝刊・宮城全県版
社会の骨組み壊される(特集ワイド 「平和」の名の下に-この国はどこへ行こうとしているのか) 毎日新聞9月17日夕刊
戦後世界秩序の中の近代立憲主義-「戦後レジームからの脱却」が導く(?)混迷 林尚之、住友陽文編『立憲主義の「危機」とは何か』すずさわ書店
※※
歴史と記憶-戦後七〇年首相談話に関連して(特集 2015年夏という分岐点) 世界10月号
→≪抑止≫
<戦後70年>に考える-知の破壊vs「知の共和国」(法律時評) 法律時報11月号
※佐々木くみ「憲法学における「自律した個人」像をめぐる一考察(国家と法の基本問題20)」法律時報2017年3月号、にて、この鼎談における樋口教授の発言が詳細に検討されています。
※※同書の紹介として、霜村光利・歴史学研究2016年12月号
[2016]
個人の尊厳まだ学ばねば-樋口陽一さん「自由と国家」(時代のしるし) 朝日新聞2月23日夕刊 =A⑩の紹介
「立憲デモクラシー」の破壊 うえいぶ49号 =矢吹道徳「樋口陽一・米倉明両先生との出会いについて①」も併せて掲載(筆者は樋口教授が助教授の時期に東北大学在学)

西欧知識人のエムブレム的形象([日仏春秋講座]ルネ・カピタンの知的遺産-共和国・憲法・ルソー) 日仏文化85号 =2014年10月24日、日仏会館ホール
井上ひさしにとっての「人間」と「戦争」-日本文学の定義を変えた作家 吉野作造研究12号(吉野作造記念館紀要) =2015年11月3日、同館で開催された講演録
改憲 近代国家の否定に-憲法理念の根幹を聞く 毎日新聞4月21日夕刊
憲法は厳然としてある(今言わなければ2016) しんぶん赤旗5月1日
受難曲・ケルゼン・民主主義(一喝破風雲) 都市問題5月号
発議要件の緩和は不要(特集 憲法を知る考える) 日本経済新聞5月3日朝刊
「なめんなよ」精神を-主権われわれにあり 神奈川新聞5月3日・特別紙面「時代の正体・憲法特集」 →早稲田大学ジャーナリズム研究所編『日本の現場-地方紙で読む2016』早稲田大学出版部、2016
対談(オピニオン・スライス拡大版) +山口健一 月刊大阪弁護士会5月号
どう読み、どう考えたか-藤田宙靖『覚え書き-集団的自衛権の行使容認を巡る違憲論議について』に接して 世界6月号
※
自民改憲草案を貫く経済優先と右翼思想(行間往来) 北海道新聞5月29日朝刊
かつての自民党と現在の政権与党は同じ政党ではない(注目の人直撃インタビュー) 日刊ゲンダイ6月10日
自民改憲がめざす「国のかたち」の真実 +小林節 kotoba-集英社クオータリー夏号(24号)
水林彪論稿に寄せて B⑮-2『思想としての<共和国> [増補新版]』 →≪抑止≫ ※※
戦後民主主義は終わらない-吉野作造の遺産を引き継ぐために +三谷太一郎 山口二郎、杉田敦、長谷部恭男編『立憲デモクラシー講座 憲法と民主主義を学びなおす』岩波書店 →『近代と現代の間-三谷太一郎対談集』東京大学出版会、2018※※※
日本近代のあゆみと<立憲政治>-その中で大学がしたこと、できなかったこと NU7第6号 =2月14日、東北大学片平さくらホール、学士会地域講演会「東北講演会」講演録
参議院3分の1の「壁」を守り安倍政権の改憲を止めよう 自然と人間7月号
人権否定の改憲草案-泰斗の言葉 上(時代の正体 憲法考) 神奈川新聞7月9日
なめんなよの精神を-泰斗の言葉 下(時代の正体 憲法考) 神奈川新聞7月10日
参議院選挙が一つの決定的な分かれ道だ-国家としての名誉を内側から掘り崩す安倍晋三(講演 自衛隊、憲法、集団的自衛権をめぐって) 図書新聞7月16日号
「明治憲法への逆戻り」ではない +泥憲和 図書新聞8月27日号
安倍内閣は反知性主義だ +泥憲和 図書新聞9月3日号
憲法9条と私たちの尊厳 しんぶん赤旗9月18日
かいせつ 藤田宙靖、藤田紀子著『続・広瀬川を望む丘にて』発売:有斐閣
二〇一一年以降の中東情勢をめぐって-サイクス・ピコ協定百周年に寄せて 座談会・若林啓史氏に聞く +菅井深恵、若林啓史、古曳正夫、加藤敬事、三浦信孝 『2011年以降の中東情勢をめぐって』関記念財団
あとがき 同上
(推薦文) 工藤庸子著『評伝スタール夫人と近代ヨーロッパ』東京大学出版会 =帯に掲載
きちょうめんさに感銘 東京新聞10月27日夕刊 =三笠宮さまご逝去の記事中談話
個人の尊重、危機に瀕する憲法-70年の「文明の型」崩すのか 信濃毎日新聞11月3日朝刊
第五共和制のlegiste vs 第三帝国のKronjurist?-ルネ・カピタン(一九〇一-七〇)とカール・シュミット(一八八八-一九八五):二つの才能の交叉と乖離 日本学士院紀要71巻1号
→≪抑止≫
故石本泰雄会員追悼の辞 同上
→≪時代≫
討論 「自己統治秩序」の「近代的ヴァージョン」という難問-水林報告へのコメント 宇都宮京子、小林純、中野敏男、水林彪編『マックス・ヴェーバー研究の現在-資本主義・民主主義・福祉国家の変容の中で 生誕一五〇周年記念論集』創文社
→≪抑止≫=一部 =2014年12月7日、早稲田大学早稲田キャンパス、「マックス・ヴェーバー生誕150周年記念シンポジウム」第1部「資本・信仰・支配への問い」
人生の贈りもの-わたしの半生(全10回) 朝日新聞夕刊
1,ダサくても声あげる、腹決めた 5月30日
2,殴られた日々、軍服一色の時代に恐怖 5月31日
3,奔放に遊び学んだ仙台一高時代 6月1日
4,「レジスタンスの生き証人」に学ぶ 6月2日
5,優しくも怖い師たちに鍛えられた 6月3日
6,憲法を論じるとは「危険物」を扱うこと 6月6日
7,近代日本、司馬さんが吐露した怒り 6月7日
8,「人権と自由」「憲法9条」世界に発信 6月8日
9,個に徹し、時に連帯も恐れず 6月9日
10,憲法とは、国民の側にある「切り札」 6月10日
※「安保法「違憲」で議論-元最高裁判事・藤田氏「精緻な理論」求め一石」朝日新聞2016年6月22日朝刊、において樋口教授のこの論考も紹介されています。
※※「学界展望 憲法」公法研究78号、2016、において、渡辺康行教授によりこの2つの論考が紹介されています。
※※※この対談集の書評として、間宮陽介「緩急自在に歴史を語り合う」朝日新聞2018年9月29日朝刊
[2017]
はしがき-奥平康弘さんとの想像上の会話三つ D29『憲法の尊厳-奥平憲法学の継承と展開』
「共和国」の自由・自由主義の自由・「新自由主義」の自由(憲法学説を訪ねる) 『戦後日本憲法学70年の軌跡』法律時報増刊
私たちは平和のもとに生きる義務がある 食べもの通信5月号
改憲 政治の作法問われる(そこが聞きたい-憲法施行70年) 毎日新聞5月22日朝刊
「戦後否定」の改憲無責任(<憲法70年>第9部 続・語る5) 北海道新聞5月29日朝刊
團藤重光-後進への励ましの温容
A35≪時代≫
石崎政一郎-フランスとの出会いの恩人 同上
鴨良弼-研究者であり教師であることの教え 同上 =この文章にも出てくる鴨武彦教授(国際政治学)と樋口教授との対談が1995年にあり
[対論]憲法学の体系(憲法を学問する 第1回) +石川健治 法学教室7月号 →B21『憲法を学問する』 =2016年6月11日、大学セミナーハウス
駒村圭吾編『テクストとしての判決-「近代」と「憲法」を読み解く』<読書ノート> 思想9月号
パネルディスカッション(憲法を学問する 第2回) +石川健治、蟻川恒正、宍戸常寿、木村草太 法学教室9月号 →B21『憲法を学問する』 =2016年6月11日、大学セミナーハウス
深瀬忠一先生 追悼 日仏法学No.29
「共和国」=立法中心主義と違憲審査制の現在
≪抑止≫=2007年『ルイ・フォヴォールー追悼論集』にフランス語で公表した論文の一部の日本語摘訳に補筆
学問・政治・憲法のトリアーデ
≪抑止≫=書下ろし
憲法と平和体現の29年(象徴天皇と平成1) 東京新聞12月3日朝刊、中日新聞12月4日朝刊※
温故知新 朝日新聞朝刊別刷り・be on Saturday
※※
「きれいはきたない」の氾濫 6月17日
たとえば、教育勅語のこと 7月15日
ただの大名衆 VS.芸道に生きる者 8月26日 =海音寺潮五郎『茶道太閤記』について
暴力の連鎖の前に、言葉の力は 9月23日
『総選挙読本』と『人民読本』 10月21日
トルストイという種がまかれて 11月18日
「改革」五〇〇年と「革命」一〇〇年 12月16日
※関連して、フランス紙「LE FIGARO」2017年6月24・25日19面のRégis Arnaud:Akihito,un souverain si démocrate に、明仁天皇が日本にとって重要な4つの日として、終戦記念日、広島と長崎に原爆が投下された日と並んで沖縄戦が終結した日(6月23日)を挙げたことについての樋口教授のコメントあり。
※※この連載エッセイ「温故知新」のすぐ下に「題字・本多光太郎」と新聞掲載時にありました。
樋口教授と本多光太郎の関係については、樋口教授が執筆されたご父君の樋口盛一教授の紹介文(当サイトの1994年の欄にあり)に「“金属の神様”といわれた本多光太郎(一八七〇~一九五四年、最初の文化勲章受賞者)の門下生。」とあります。
また石川健治教授によると「樋口陽一先生宅には、かつてご父君の盛一先生(東北帝国大学教授、冶金学)に本多光太郎が贈った、「熱間錬鉄」という掛け軸があったと記憶している。」『東京大学法学部研究・教育年報24』2017、とのことです。
[2018]
樋口陽一さんに聞く<特別インタビュー> 大和田雅人著『憲法とみやぎ人-草の根デモクラシーのバトンリレー』河北新報出版センター =著者の大和田氏は、2002年の河北新報紙掲載のインタビューの聞き手でもあります
大槻文彦・吉野作造から井上ひさしまで 仙台一高同窓会々報66号 =2017年6月24日、仙台一高物理講義室、「仙台一高同窓会将来の高校教育を考える会 第29回茶畑塾」について。その際の講演録に代えて、2009年の論考を再掲。この会報には茶畑塾に参加した高校生数名の感想も併せて掲載。
共和国と国会(「国会および国会を補佐する諸機関-課題および挑戦」セミナー基調講演) ベトナム国会事務局能力向上プロジェクトフェーズ2編『樋口陽一「共和国と国会」』JICA =2018年1月30日、ベトナムでの講演。ベトナム語訳も併せて収録
日本の「デモクラシー」と比較憲法学の課題(聞き手:愛敬浩二) 『憲法研究第2号』信山社
憲法の土壌を培養する +蟻川恒正、木庭顕 法律時報5月号 →D30『憲法の土壌を培養する』
「国家」・憲法・「民族」- 南原繁を“砥石”として考える 南原繁研究会編『南原繁と憲法改定問題』横濱大氣堂 =2017年11月3日、学士会館、第14回南原繁シンポジウム「「憲法改定」問題と南原繁-憲法施行70周年に当って考える」での基調講演
「戦後日本」を「保守」することの意味(講演要旨) 信濃毎日新聞9月20日朝刊 →『読み学びつなぐ-信州岩波講座1999~2018』信州岩波講座実行委員会、2019 =9月15日、須坂市メセナホール、第20回信州岩波講座
「保守」とはなにか-戦争と憲法の視点から +中島岳志 kotoba-集英社クオータリー秋号(33号)
国際憲法学会(IACL/AIDC)世界大会開会挨拶(特集1 世界の平和構築と現代憲法の課題) 『憲法研究第3号』信山社
Mot d'ouverture pour le 10éme Congrés mondial de l'Association Internationale
de Droit Constitutionnel. 同上 =上掲「挨拶」の仏文
裏付けのある話を、ごまかしなしに、具体的に<追悼エッセイ>
『泥憲和全集-「行動する思想」の記録』
かもがわ出版
二つの民権-生まれながらの天賦の権利か与えられた恩賜的権利か(あのときから始まった明治150年の軌跡11) 東京新聞11月27日朝刊
行動する加藤への思い 渡辺考、鷲巣力著『加藤周一 青春と戦争-『青春ノート』を読む』論創社 =2016年8月13日にNHK・Eテレで放送されたドキュメンタリー「ETV特集「加藤周一 その青春と戦争」」におけるコメントの再録
「文学」を再定義した文学者-加藤周一さんの仕事について(高原の文学サロン) 軽井沢高原文庫通信92号 =2018年8月25日、旧朝吹山荘「睡鳩荘」
議会政治と政党政治の間(創立五十周年記念講演会) 『衆議院法制局七十年の歩み』衆議院法制局 →判例時報2020年5月21日号 =講演日は1998年7月15日。『歩み』には佐藤功、高見勝利両教授の講演録も収録。
温故知新 朝日新聞朝刊別刷り・be on Saturday
鐵齋、その「偉大な時代錯誤」 1月27日
「サンセリテ」と「アンテリジャンス」 2月24日
「賊軍の子孫」たちの「無偏無党」 3月24日
[2019]
人権・自由の広がりに逆行の動きも-重み増す象徴天皇制(混迷を超えて1989からの社会(6)) 信濃毎日新聞1月22日朝刊
俳句と戦争 +板垣雄三、滝澤忠義、菅井深恵、マブソン青眼、高橋順子、石川健治、黒木英充、成澤孝人、若林啓史、加藤敬事 『俳句・戦争・中東-松本「放談会」の記録』関記念財団(非売品) =なお参加者の若林氏は東大法学部で樋口ゼミに所属し、石川教授はそこでの1年先輩とのこと。※
戦後の問題-フランスと日本 +同 同上
中東と憲法 +同 同上
憲法の無意識と有権者の怠慢-自民党政権が国会発議できない理由 +柄谷行人 情況春号(第五期第二巻第二号)
安倍政治・立憲主義・反天皇制 +菅孝行 菅孝行著『天皇制と闘うとはどういうことか』航思社
討論を一区切りしてⅠ 同上
日本国憲法の現在地(新時代・令和) 朝日新聞5月3日朝刊
(推薦文)
鷲巣力、半田侑子編『加藤周一青春ノート 1937-1942』人文書院
変わる元号、変わらぬ課題-東アジアの中の日本(特集 平成からの伝言) 婦人之友6月号
南原繁の歌集『形相』より[懇親会スピーチ] 南原繁研究会編『南原繁と憲法改定問題(その二)』横濱大氣堂 =2018年11月2日、学士会館、第15回南原繁シンポジウム「「憲法改定問題」と南原繁-政治学の視点から考える」
リベラル・デモクラシーの現在-その中で日本国憲法を「保守」する意味<第一八回丸山眞男文庫記念講演会>
丸山眞男記念比較思想研究センター報告第14号 =2018年12月1日、東京女子大学
※樋口教授と板垣雄三教授は2018年1月15日に河北新報社本館ホールにて、新春特別対談「緊迫する国際情勢とデモクラシーの将来」を行い、この様子が翌日の河北新報朝刊にて詳しく紹介されています。
[2020]
芦部憲法学の神髄-「憲法訴訟論」実践戦争体験ベースに(芦部信喜-平和への憲法学44 第6部インタビュ「現代に問う」②) 信濃毎日新聞1月29日朝刊 →渡辺秀樹著『芦部信喜 平和への憲法学』岩波書店、2020
<1979-2019>の意味を問う<読む人・書く人・作る人> 図書3月号
「辱められぬ気質」今こそ-井上ひさしさん没後10年 朝日新聞4月6日朝刊・宮城全県版、4月9日朝刊・山形全県版
山室信一著『法制官僚の時代』、松尾尊兊編『石橋湛山評論集』、三谷太一郎著『戦後民主主義をどう生きるか』(憲法-ひもとく) 朝日新聞5月2日朝刊
回想の連鎖の中の井上ひさし-人々と向き合い批判精神を耕す 河北新報9月2日朝刊
加藤周一は「洋学紳士」か、それとも「日本人論」者か?(セッション1 「雑種文化論」の射程) 三浦信孝、鷲巣力編『加藤周一を21世紀に引き継ぐために-加藤周一生誕百年記念国際シンポジウム講演録』水声社 =2019年9月21日、東京・日仏会館での基調講演
雑種文化論と韓国・中国・日本(パネルディスカッション) +林慶澤、王中忱、小関素明 同上 =2019年9月23日、京都・立命館大学
[どうぶつ]ネコが共和国づくりをめざし、馬の足たちが議論する。-『十一ぴきのネコ』『しみじみ日本・乃木大将』『吉里吉里人』(特集 没後10年井上ひさしの創造世界) 東京人11月号
私からひとこと-建設までの大事ないきさつ 『仙台一高井戸沢小屋五〇周年記念誌1970~2020』仙台一高山の会 =「いきさつ」の右側には圏点が付されています。
[2021]
清宮憲法と宮沢憲法-日本憲法学における私の二師 日本学士院紀要75巻2号
「個の確立」デモが新風-立憲主義は日本の財産(ハーベストタイム) 埼玉新聞4月4日、沖縄タイムス4月6日、信濃毎日新聞4月21日朝刊
解説 清宮四郎著『憲法と国家の理論』講談社(学術文庫2670)
結びにかえて 同上
跋文 若林啓史著『中東近現代史』知泉書館
「御三家」のこと、など-東北大学法学部・昔噺<随想> 学士会会報2021-Ⅳ(949号)
[2022]
ある回想-そのなかで考えること(特集2 憲法の現在地-原点と未来) 世界5月号
私権力と公共 D30『憲法の土壌を培養する』
[2023]
日本と日本人という自分 思索と行動と(大江健三郎 ことばが照らす先) 朝日新聞3月28日朝刊
いま日本の立憲主義は 朝日新聞5月3日朝刊
憲法 個人の生き方に定着-施行76年 樋口陽一さんに聞く 河北新報5月3日朝刊
憲法を学びなおし、福祉を取り戻す-社会福祉経営全国会議トップセミナー 福祉のひろば8月号 =2023年5月26日開催
エクス学派の憲法学とその国際的ひろがり 長谷川憲、植野妙実子、大津浩編『プロヴァンスからの憲法学-日仏交流の歩み』敬文堂
[2024]
9条に恥じないように(著者は語る) 東京新聞3月30日朝刊、中日新聞3月31日朝刊
増補新装版のための補遺 A⑯-2『近代国民国家の憲法構造[増補新装版]』

増補新装版あとがき 同上
[新聞、雑誌連載]=詳細は各年の最後に掲載
<参考資料> 
早稲田大学法学部、2004年度「比較憲法Ⅱ」試験問題
「左の二問のうち一問を選んで答えて下さい。比較憲法の出問であることを忘れないように。
一
A=「政党は代表民主制を支える不可欠の要素である」
B=「国会は全国民を代表する議員によって構成される」
右の二つの文章を議論の素材として、議会制と政党の関係について論じなさい。
二
「憲法改正もまた憲法によってつくられた権限の作用であり、従って、裁判所による違憲審査の対象とされるべきである」-この考え方への賛否を示し、その論據を述べなさい(賛否の結論自体は自由で、そのこと自体は採点の対象とはしません)。」
管理人注:最初の行の「二問のうち一問」と「比較」の箇所の右側に「、」が付されています。
出典:『試験問題集(二〇〇四)-(二〇〇四年度 法学部学年末試験問題)』早稲田大学法学会
管理人コメント:
2004年度に樋口教授は早稲田大学を定年退職され、これは「ちょうど40年になる教壇生活」
注)の最後の年度でした。
樋口教授は2000年度に早稲田大学法学部に特任教授とてして着任し、学部での講義は「比較憲法」を在職中の5年間担当されました。そしてこの年度から法学部は春学期・秋学期の2期制を採り、樋口教授ご担当の「比較憲法」も前期はⅠ、後期はⅡでそれぞれ2単位ずつとなっていました。従ってこの試験問題は樋口教授が学部の講義で出題された最後のものということになります。試験実施日は2005年2月2日。
なお2000年度から2003年度までの4年間の「比較憲法」の講義内容は、『国法学-人権原論(法律学大系)』有斐閣、2004、として公刊されましたが、樋口教授は2004年度の講義についても「いずれ、書物のかたちにできる内容になったと、自分では考えている。」
注)とされ、管理人も出席させて頂いた2005年1月26日4時限、15号館301教室での「比較憲法Ⅱ」の「最後の講義(「最終講義」ではない)」でも、同様の旨述べられていました。
残念ながらそれから18年たった現時点で書籍化はされていませんが、2017年頃までに書籍化が実現していたら、それが創文社版『憲法綱要』になったのかもしれません。
注)の2箇所はいずれも、「
“学債尋常行處有”(永きにわたり-2004年度退職教員挨拶)」Themis-早稲田大学法学部報24号、2005
Ⅰ,1962-1980年
Ⅱ,1981-1995年
Ⅲ,1996-2024年
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奥平康弘・樋口陽一両教授 著作目録サイト http://www.sak75.sakura.ne.jp/